格安SIMの楽天モバイル(通話SIM)には大きく分けて2つのプランがあります。
- スーパーホーダイ
- 組み合わせプラン
それぞれのプラン毎にも高速通信容量が異なっています。
安く利用したい場合は、高速通信容量が少ないプランを選びますよね。
そこで
- スーパーホーダイのプランS(高速通信2GB)
- 組み合わせプラン(3.1GBプラン)
の2つのプランのどちらを選んだら良いのか迷っている方向けに、
料金・通信速度・最低利用年数・解約金などについて徹底的に比較してみました。
比較表
スーパーホーダイのプランS(高速通信2GB)と組み合わせプラン(3.1GBプラン)の違いを表にまとめてみました。
(スーパーホーダイのプランSは最低利用期間が1年・2年・3年が選べますが、ここでは3年の場合を表にしています。)
スーパーホーダイ プランS 2GB | 組み合わせプラン 3.1GB |
|
---|---|---|
料金 | 2年間1,480円 3年目以降2,980円 (最低利用3年で新規申込時) | 1,600円 |
電話料金 | 「楽天でんわアプリ」利用時 10分以内の国内通話かけ放題 | 「楽天でんわアプリ」利用時 30秒10円 |
回線 | ドコモ | ドコモ au |
高速データ通信容量を使い切った後の通信速度 | 最大1Mbps (12:00〜13:00、18:00〜19:00は最大300kbps) | 200kbps |
最低利用年数 | 3年 | 1年 |
解約金 | 最低利用期間未満で解約の場合、9,800円 | 1年以内の解約の場合、9,800円 |
余った高速データ通信容量の繰越 | 繰越可能 (翌月まで) | 繰越可能 (翌月まで) |
具体的に検討・確認していきます。
料金
スーパーホーダイのプランSの料金
まずいちばん気になるであろう料金です。
スーパーホーダイの料金はややこしいです。
スーパーホーダイのプランS(高速データ通信容量が2GB)の場合、
月額基本料は2,980円
なのですが、ここから2つの割引(楽天会員割・長期割)が人によって適用されたり適用されなかったりします。
- 楽天会員であるか?(楽天会員割)
- 最低利用年数を1年・2年・3年のどれにするか?(長期割)
この2つの要素でプランが6パターンにも分かれてきます。
楽天会員割・長期割による割引金額は次のようになっています。
- 楽天会員だと2年間ずっと500円割引
- ダイヤモンド会員だと1年目の対象月のみさらに500円割引
- 最低利用3年で2年間ずっと1,000円割引
- 最低利用2年で2年間ずっと500円割引
最低利用期間を長く設定することで割引金額が高くなります。
ただし、最低利用期間内に解約してしまうと契約解除料9,800円が発生してしまうという仕組みになっています。
組み合わせプラン「3.1GBプラン」の料金
組み合わせプラン「3.1GBプラン」の料金はシンプルでわかりやすいです。
月額料金が1,600円で、最低利用期間が12ヶ月です。
12ヶ月以内に解約してしまうと、契約解除料9,800円が発生してしまいます。
4年間の料金総額のグラフ(ダイヤモンド会員の場合)
スーパーホーダイプランSの宣伝文句としては、
「月額1,480円(2年間)(楽天会員が最低利用3年で新規申込時)」
となっていて一見とても安くて魅力的なのですが、
- 3年目以降の料金
- 解約金が発生しないのはいつから?
というのも検討する上で重要な項目です。
そこで、ずっとダイヤモンド会員の場合、
- スーパーホーダイプランS(最低利用1年)
- スーパーホーダイプランS(最低利用2年)
- スーパーホーダイプランS(最低利用3年)
- 組み合わせプラン「3.1GBプラン」
上記4つのプランの合計金額の推移(4年間)をグラフ化してみました。
毎月のプランごとの料金は次のようになります。
- 1〜12ヶ月⇒1,980円
- 13〜24ヶ月⇒2,480円
- 25ヶ月以降⇒2,980円
- 1〜12ヶ月⇒1,480円
- 13〜24ヶ月⇒1,980円
- 25ヶ月以降⇒2,980円
- 1〜12ヶ月目⇒980円
- 13〜24ヶ月⇒1,480円
- 25ヶ月以降⇒2,980円
- 毎月1,600円
その際、契約解除料がいつから発生するのかを実線と点線によって区別しています。
- 実線⇒解約すると契約解除料9,800円が発生する期間
- 点線⇒解約しても契約解除料が発生しない期間
グラフが以下になります。
グラフから、スーパーホーダイ(プランS)と組み合わせプラン(3.1GBプラン)のどちらの料金の方が合計料金が安くなるのか・分岐点についてまとめてみます。
スーパーホーダイ(プランS)(最低1年)と組み合わせプラン(3.1GBプラン)
まず、スーパーホーダイのプランS(2GB)を最低利用期間1年で契約した場合、
常に組み合わせプラン(3.1GB)の方が安くなります。
スーパーホーダイ(プランS)(最低2年)と組み合わせプラン(3.1GBプラン)
続いて、スーパーホーダイのプランS(2GB)を最低利用期間2年で契約した場合、
16ヶ月以降は組み合わせプラン(3.1GBプラン)の方が安くなります。
スーパーホーダイ(プランS)(最低3年)と組み合わせプラン(3.1GBプラン)
最後に、スーパーホーダイのプランS(2GB)を最低利用期間3年で契約した場合、
31ヶ月以降は組み合わせプラン(3.1GBプラン)の方が安くなります。
グラフの結論(料金だけの観点から)
料金の観点からいうと、長期(少なくとも3年以上=36ヶ月以上)の契約を検討している場合であっても、
- スーパーホーダイ(プランS)(最低利用期間3年)
- 組み合わせプラン(3.1GBプラン)
を比較すると、31ヶ月(=3年よりも早い)で組み合わせプランの方が総額が安くなります。
そして年数が経つにつれてどんどん組み合わせプランの方が総額が安くなっていきます。
ましてや短期の契約をする場合は、スーパーホーダイ(プランS)の割引額が小さいので旨味があまりありません。
電話料金
スーパーホーダイ(プランS)の場合、楽天でんわアプリでの通話なら10分以内の通話し放題です。
料金の中にセットで入っているので、追加での電話料金は実質0円です。
一方、組み合わせプランの場合、楽天でんわアプリでの通話なら30秒につき10円の通話料がかかります。
組み合わせプランの人で「電話かけ放題サービスが欲しい!」という方向けには、オプションで
「楽天でんわ10分かけ放題 by 楽天モバイル」850円/月
が用意されています。
回線の種類
スーパーホーダイで利用できる回線は、ドコモのみです。
組み合わせプランで利用できる回線は、ドコモ・auの2つから選べます。
SIMフリーの端末であればドコモ回線・au回線どちらでも利用できますが、
SIMロック解除していない場合の端末で利用する場合は注意が必要です。
通信速度
スーパーホーダイの特徴でもあるのが高速通信分を使い切った後の通信速度がある程度速い点です。
スーパーホーダイであれば、高速通信分(2GB)を使い切った後でも通信速度が1Mbpsである程度の速さがあります。
対して、組み合わせプランだと高速データ通信容量3.1GBを使い切った後の通信速度は200kbpsです。
200kbpsだと1Mbpsの5分の1の速度です。この速度だと日常使いで不便だな・遅いなと感じるレベルです。相当遅いです。
- スーパーホーダイであれば、高速通信分を使い切っても1Mbpsであればあまり不便にならない
- 組み合わせプランだと、高速通信分を使い切ってしまうと激遅で不便
スーパーホーダイのほうが、高速通信分に関して気楽に利用できます。
最低利用年数と解約金
最低利用年数についてはグラフを示す際に紹介しましたが確認としてもう一度説明しておきます。
スーパーホーダイの場合、最低利用年数が1年・2年・3年の中から選べます。最低利用年数が長いほど割引金額が大きくなります。
組み合わせプランの場合、最低利用年数は1年です。
最低利用年数に満たずに解約する場合は、契約解除料が9,800円発生します。
まとめ(どちらのプランがおすすめ?)
楽天モバイルの2つのプラン
- スーパーホーダイ「プランS」(高速通信2GB)
- 組み合わせプラン「3.1GBプラン」
について、料金・回線の種類・通信速度・最低利用年数と解約金について比較してみてきました。
それぞれのプランのどちらが良いのかをまとめると次のようになります。
- 楽天でんわ(10分かけ放題プラン)を重視する人
- ほとんど電話を使わない人
- 最低利用年数が1年と短い方が気楽という人
- 高速データ通信分を使い切ったら速度が激遅でも構わない人
自分なんかは電話をほとんど利用しないので、契約するなら「組み合わせプラン3.1GBプラン」派ですね。
最低利用年数が1年と短いというのも心理的に楽ですし。
以上、スーパーホーダイ「プランS」(高速通信2GB)と組み合わせプラン「3.1GBプラン」の比較記事でした。